コロナ禍にあって皆様お元気で、ご無事にお過ごしでしょうか?
いつもカリタス南相馬のことを心にかけて、ご支援をいただきありがとうございます。
この場をお借りしてお礼を申し上げます。
コロナ感染症の拡大でここ南相馬市も非常事態宣言が出され、カリタス南相馬の活動も、まだ本格的にボランティアを受け入れることもできないし、
先の見通せない状態です。 古いニュースになってしまいますが、今年は東日本大震災、東京電力福島第一原発事故から10年になりますので、
3.11のことと、私の状況を書かせていただきます。
今年は10年目ということで、いろんな行事が組まれていましたが、コロナのためにほとんどが中止か縮小ということになってしまい、残念でした。
小高の修道院では3月14日(日)、被災地のためのミサを捧げました。小高の修道院では、月に1回、原発事故のために亡くなった方、
今も不安な中で過ごしておられる被災者の方、放射能汚染で・津波で荒れた農地のうめきなどの償いと贖いのためのミサを捧げています。

アヴェ・マリアの歌に合わせた舞

幸田司教様のお話に続いて祈り

3月11日、同慶寺(相馬藩の菩提寺)で諸宗教合同の慰霊祭が行われました。同慶寺の住職、徳雲さん(被災者で子供が小さいので、まだいわきに避難しておられ、通いの住職。)の主宰で、仏教とカトリックの合同で、被災者の慰霊と復興を願って集いがありました。2:46分サイレンの時間に合わせてお寺の鐘が鳴り、はじめに般若心経を皆で3回唱え、被災者であり支援者である住職のお話。私たちカトリックは、聖歌と主の祈りと被災者のための祈りを唱えました。アヴェ・マリアの歌で舞を祈りとして捧げた方もありました。(写真)共に一つの心で祈ることは素晴らしいです。


村上霊園でご婦人と一緒に祈る

話は変わって、小高の修道院から近い復興住宅の目の不自由なご婦人についてお伝えします。何度か訪問を重ねて、実家が全戸が津波で流され、ほとんどの人が亡くなった村上地区と聞いていたので、2月のはじめに「私たちは毎月、月命日には村上霊園にお祈りに行くけれど、2月11日に一緒に行きませんか」と誘ってみました。すると、「嬉しい。この10年一度も行っていない。ご先祖にも申し訳ないことをしている。兄夫婦は流されてまだ見つからないけど、お墓とあの霊園は兄の息子が建立の発起人になっている。でも今まで誰にも連れて行ってほしいと言えなかった。」と。親戚も周りの人も皆、被災者で思い出すのも、思い出させるのも気を遣って、できなかったのだろうと思います。そして2月11日一緒にお参りしました。実家のお墓の前で写真も撮りました。

3月19日は、ここ南相馬修道院の創立3周年でした。この地に共に住み、この地の人々と共に生きるために開かれた南相馬修道院です。地震・津波・原発事故の三重苦を背負った人々の心の復興の歩みに寄り添っていきたいと思います。

援助マリア修道会南相馬修道院  北村令子



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